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設 立 趣 意 書
設立の趣旨
いま、日本は歴史はじまって以来、猛スピードで高齢国の道を進んでいます。
2015年に人口の4分の1を占める65歳以上のお年寄りの数は、
ピークを迎える10年後の2025年には、
なんと、3人に1人強になると予測されています。
そのとき介護が必要なお年寄りは500万人を超えるという見通しで、
日本が抱える介護問題がいかに深刻な状況にあるか、
これらの数字がはっきりと物語っています。
ある福祉施設の方から、こんな話を聞いたことがあります。
93歳と65歳の母娘が同時に施設へ緊急入所できたのは、
ふたりが自殺しかけていたのを見つけた民生委員のはからいでした。
娘のほうに、痴呆の症状が出たのは、まだ50代のころです。
問題行動も出ていたので、近所に迷惑がかからないようにと、
当時80代の老母が介護を行い、ふたりだけで暮らすことになりました。
そんなある日、娘を風呂に入れようとしたところ、
この娘が突然暴れだしました。老母は娘の下敷きになるようにして、
風呂の底に沈み、呼吸ができずにあやうく死にかけたといいます。
その場はなんとかもがいて抜け出すことができましたが、
以来、生きる意欲がぷっつり切れて、
自殺を試みたところを民生委員の手で助けられたというわけです。
そこで、考えてほしいことがあります。
介護で疲れた父母の姿は、やがて自分であることを。
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私営市場の「二毛作」と「おき食」
「食」に関わる企業として、食の安全・安心を守ることは、
当然の責務と考え、生産から加工、販売までの全工程を設計して、
6次産業に取り組んでいきます。
流通に関しては公設市場のような「せり値」をなくし、
生産者と私営市場との協議により値段を決め、「儲かる農業」を目指し、
公設市場とスーパーマーケットのいいとこ取りの二毛作を実現し、
「おき食」については、生産者から畑毎、全商品を買い取る為、
規格外商品がでます。それを高付加価値商品にして事業化します。
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越中富山の「クスリ」の「食品版」
真空パックの発達により、高齢者に合わせた商品づくり。
例えば、野菜の煮物や魚の煮付けなどの商品を、
少量にして真空パックし、各家庭に置いてもらい、
一週間単位で検品、集金、補充する越中富山の「クスリ」の、
「食品版」として、地域毎に事業化します。
それと同時に、安否確認を行ないます。
又、私営市場で販売する高品質な野菜などの生産のために必要な、
土壌改良の技術、研究、開発事業をし、
各種の開発に対する技術的な支援を行い、
その土壌を寄付するほかに、生産農家(契約農家含む)を指導し、
共に協力しながら生産して、生産農家と消費者をダイレクトにつなぐ、
流通システム(地産・地消)や
生産出荷の履歴をたどるシステム(栽培記録簿)にも取り組みます。
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日本で生かす社会的企業
ビジネスの手法によって、このような世の中の課題、
(超高齢化社会)を解決し、新しい世界の在り方を示す社会的企業。
世界を変えるシステムを創造するのが社会的企業です。
私達のシステムは、6次産業化活用し、自主流通により、
福祉の為の自主財源確保の手段として、私営市場という「セリ」のないような、
今まで信じられなかった出来事(流通)が当たり前になります。
この私営市場という社会的企業の本質は、
「物と物」から「人と人」・「心と心」という、
人々の「心」の中に眠っている、企業家精神に、火をつけることです。
地域の主要産業である農業の活性化を目的に、
2次、3次産業との情報の交換、それ以上の連携で、
私達の新しい農業ビジネスの展開に繋げ、
地域経済の振興に貢献する。
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分け合い、分かち合う精神で農業と異業種連携
この厳しい時代に、世の中から必要とされ続けられる私営市場であるためには、
「自分の利益のことを考える前に、ます相手に与え、貢献する精神」
が大切だと考えます。技術や農業者同士の横の繋がりや、
加工や流通や販売を手掛ける異業種との縦の繋がり、その中間に付加価値として、
我々のノウハウである(コミュニティーカフェ)や憩いの場を提供し、
家族や友人同士で食事を楽しみながら交流を分かち合う。
世のため、人のために「本物」のサービスと
「本物の生産物」を提供する努力が必要なのだと感じ、
立ち上げた次第です。 |
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