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小売価格に占める生産者の受け取り価格の割合が、最大で59%、最小で19%
であることが、農水省の食品流通段階別調査で発表された。
生産者の受け取り価格が5割を越したのはネギで51%〜59%、トマトが56%、
キュウリ54%、リンゴが54%であった。受け取り価格が5割大きく下回ったものは
、ダイコンの24%、ハクサイの24%、キャベツ22%〜28%と発表された。
これをキャベツの場合を東京の例で見ると、キャベツ1s(中玉1個)当り小売価格
が約105円 そして、仲卸価格が56円、卸価格が約50円、そして生産者の手に
入る価格が約21円となっている。
ミカン10s1箱を大阪の例で見ると、小売価格2694円、仲卸価格1870円、卸売
価格1574円、生産者価格1099円となっている。 |
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消費者の手に渡るまでにそれぞれの段階で多くの手間暇コストがかかりロスもあ
る。ただ、この報告書から見ると、消費者の購買価格が100円に対して生産者の
手取りが5割を越えるものは極めて少なく、低いものは2割台、多くは3割〜4割台
見方をかえると、生産者価格100円のものが消費者の購入価格で300円〜400円
近くになるものが多いということである。このことは供給過剰などで商品相場が暴
落するとその格差は拡大する。
それは物流費をはじめ必要不可欠の諸経費は変わることなく一定だからである。
そして価格低落による多くのシワ寄せは生産者に負荷されることになる。消費者
にわたる時は生産者の手にする価格の3倍にも4倍にもなるのが現状だ。
悲惨なのは生産者である。種苗代をはじめ肥料や農薬代、農作業機器機械代、
燃料費、車両費、箱や袋などの包装費、出荷経費、パートなど雇っていれば人件
費等があり、農家には当然必要不可欠の生産費があるわけです。
この経費も商品相場に関係なく一定率にかかってくるわけである。この価格低迷や
収入不足による生産原価割れは、生産農家の持ち出しとなり、家族総出で一年間
丹精込めた仕事も大変な赤字となる。
天候異常や病虫害の異常発生、自然災害等による被害や不作、逆に豊作になれ
ばなったで価格の大暴落等など、常に予測できない大きなリスクと隣り合わせに
ある。
そして少々高値に転ずるとなると、ものによっては、海外から太刀打ちできない安
値な農産物が大量に押し寄せてくる。 |
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遠隔輸送されてくる大根が10s入り1箱(6〜10本入り)50円ということがあった。
大根ばかりでなくキャベツやハクサイが1箱(4個〜6個入り)200円〜300円という
ことはザラにある。
箱代にも運賃にもならない。商品に特別問題あってのことではない。決してやすく
はない経費をかけて懸命に作った自分の商品に自分で価格をつけられないのが
農産物である。
せっかく作ったものが売れれば売れるほど赤字になるから、泣く泣く畑で廃棄せざ
るを得ないということはザラにある。 |
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戦後、政府は産業を第一次、2次、3次産業と位置づけ、農林水産業を文字通り
第一次産業と据え、産業政策を展開してきた。産業が発展すれば国民生活も豊
かになるという論理として進められてきたのである。
現在はどうであろうか。農業は衰退し続けている。私は、農業の衰退は、農業を産
業と捉えるだけでなく、家族の暮らしを守るということに気付く事。その典型が兼業
農家の存在である。
現実の兼業農家は74%で、実は日本農業の主役なのだ。しかも昨今では農的暮
らしや定年帰農という言葉が定着してきたように、生活型の農を営人々が確実に
増えてきている。
家族の食を自らの手で補うことが出きるのは農なのだ。その農の営みを都市生活
者の多くが失い、自分達は都市で安定した給与を得ながら、食は一次産業からお
金で得るものと信じている。
そしてそれは安いほどよいと考え、「命は食にあり」という当たり前のことも希薄に
なっている。 |
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私の農業とは、給料を得ながら自らが畑を耕し農を営む事や、兼業型の小さな家
族農家こそ主役の農業とし、そこからの産物を全量買取り、農家と共に生きてい
く考え方だ。農村の人口減少にも歯止めがかかり、都市と農村のバランスもとれ
てくる。 |
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